夢みる惑星

カルチャーをむさぼりながら空想で生きてる

日本の銀杏好きの集まり

先日、10月13日の金曜日日本武道館で開催された銀杏BOYZのワンマンライブ、"日本の銀杏好きの集まり"に、満を辞して銀杏好きとして見に行きました!! 

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今年最大の楽しみでした。もはや、生きていく上での目標をひとつ達成したような気持ちです。

わたしは銀杏BOYZを知ったとき、あまりの衝撃で一瞬で虜になり動画サイトで食い入るように見ていたわけですが、いかんせんライブの観客のエナジーを見て、「この場に行くのは無理だ‥」と感じていました。生のライブを味わうことはないと思ってた高校生の自分に今日という日が来ることを教えたい!と思いながら、本番1時間前、2階席で銀杏BOYZの登場を待ち構えていました。

 

ステージの後ろには、アーティスト写真と同じ、青と緑の布が垂れ下がっており、アンティーク調のグリーンみの強い水色の1人がけソファが設置されてありました。わたしの目が節穴なのかもしれませんが、一度も使われていませんでした。

 

ほぼ時間通りに始まった公演。サポートメンバーがぞろぞろとはいってきてすぐ、ちょうど2つ隣の人が着ているのと同じようなモッズコートを着た峯田がこちらから見て左から登場‥!(やっぱり九段下はモッズコートとジャージとケイスケで溢れていたのでした)

 

セットリスト

01.エンジェルベイビー

02.まだ見ぬ明日に

03.若者たち

04.駆け抜けて性春

05.べろちゅー

06.骨

07.円光

08.二十九、三十

09.夢で逢えたら

10.ナイトライダー

11.トラッシュ

12.I DON'T WANNA DIE FOREVER

13.恋は永遠

14.BABY BABY

15.新訳 銀河鉄道の夜

16.光

17.NO FUTURE NO CRY

18.僕たちは世界を変えることができない

19.人間

20.ぽあだむ

21.もしも君が泣くならば

 

もうなんてベストなのこれ以上なんてあるの!と思ったぐらい大満足だったのですけど、銀杏BOYZのワンマンなんて、わたしにとったらどんなセットリストでもいいのでは?と思わなくもない。

でも、このセットリストで不満だった人、いままででひとりも見ていないので、大衆もそうなのかな。どの年代、どのアルバムが好きな人でも楽しめる感じなんですかね。 

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いくつかピックして忘れぬうちに感想をつけていきたいと思います。

 

登場して、エンジェルベイビーが始まるまで、ハローマイフレンズ!と高らかに叫んでいた峯田さん。実在を確認‥ぐらいの勢いでした。2階席だったのもあって、本当にそこに峯田がいて、叫んでいるのか・・と隣にいる友人とわなわなしていました。こんなことってあるのだなあ。音源で聴く峯田さんより何倍も力強い声でした!"エンジェルベイビー"と"まだ見ぬ明日へ"ってこんなに良い組み合わせなのか!という驚きと新しい発見。

 

ファッションに目覚めて間も無くは、イギリスのカルチャーにどっぷりで"さらば青春の光"を見てから焦がれた怒れる若者のあの輝きが、"若者たち"にはありました。日本にはないものだとばかり思ってましたが、あのパラノイアはこの曲のリリース当時に確かにあったのだろうと思いました。

 

"べろちゅー"でもれなく泣く。最後のフレーズ"しよ べろちゅー"で、はっとして涙が乾く。べろちゅー前のMCでは歌詞をなぞって、「生まれてよかったと思ってことは一度もないけど、生きててよかったと思います。〜」と話していて、あぁ、この人が作った曲なんだなぁ、この人がいまここにいるんだなぁと実感しました。家で聞いてたときの記憶にも今日の峯田さんの姿が新たに上書きされる幸せよ。来てよかった‥と思えました。

 

わたしが初めて聞いた銀杏BOYZの曲は"援助交際"だった気がしている。塾帰りに自転車に乗って呆れるほど聞いたわたしの銀杏デビューが、ポップになって武道館のステージに戻ってきた。クリープハイプの二十九、三十はとっても好きです。そこまでフォロワーじゃないということもあってこれのリリース当時、同じCDに収録されていた"エロ"しか覚えがなかった。やっぱりPVが刺激的だな‥と圧倒された記憶です。

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MCで、「この武道館は僕の部屋であり、あなたの部屋でもある」と言っていました。その後に続く、「ここは来たくても来れなかった人たちが想像している光景だ」というようなことを峯田さんが言ってくれて、とても救われた。仕事だったり、学生だったり、いろんな理由があってそういう人たちが実際にいて、そういった人たちがいることを峯田さんが忘れていないこと、峯田さんの前に現れる人だけがファンってわけじゃないことを知っていることが嬉しかったです。こういうライブでファンを指すとき「ここにいるみんな」という言葉を使うアイドルのMCでもやもやしていて、いまいちノレなかった理由は、仮にお金を払い忘れたかもしれないパラレルワールドにいる自分のことを思っていたんだ、とわかったのです。

 

それぞれが部屋で夢見たこの場所で、"夢で逢えたらナイトライダー"と名曲が続く。個人的には"二十九、三十"からここの流れが非常に好きだ。ナイトライダーの"ねえ本当は僕こんなんだよ"のフレーズで自分でも驚くほど涙が出た。いまの峯田さんが言うと、こんなにも力強いのかと思いました。帰宅中に聴き直してみると、別の曲なんじゃないか、と思うほど優しかった。しかも、それに続く詞が"君を守る夜の使者 正体はナイトライダー"だという。言葉そのまま受け取ってしまうな。たしかに峯田さんに間接的に守ってもらったことがあったような気がします。ライブだと直接言葉を受け取ってるように感じられて、すごく感極まっていました。

 

"トラッシュ"のように、聞けてびっくり!みたいな思わぬ嬉しさもありながら、ここからはやっと生で聞けた‥という曲が続いていきます。

ここらへんでMCがあって、峯田さんは「まったく満たされないから歌うしかない」と言っていました。「孤独の人と、結婚して家族を持っても満たされない人ってどっちが辛いんだろう」というようなことを言っていて、家族を持ったら、満たされる、という考えがあることを知りました。そうなのか、一般的には結婚して家族持ったら満たされるものなのかな。まだ先のことに思えて、考えてなかったけど、親孝行ができたと感じた瞬間にあっさりと満たされるという感覚になってしまいそうな気がするが、満たされない方が自分がしなきゃいけないと感じることが多そうで、絶望もあるだろうが、安心してしまいそうな気もする。いまのこの満たされない感覚が人生にずっとあってくれるかもしれないというのは、わたしにとって希望にも感じられた。

 

"I DON'T WANNA DIE FOREVER"では、専門学校に入って初めて銀杏BOYZについて話せる友達に出会って、その子と教室で「じーざす!」と言い合ったり、ラブラブシールってどんなんかなぁって話し合ったりしたことなどを思い出して、頭の中がきらきらしていました。

 

"恋は永遠"は、恋とロックの3部作の最終作といえるわけですが、私も多くの人と違わず、この曲が1番好きです。"エンジェルベイビー"と"骨"のとき、ファンの中でのマイナスな意見を見て、ぐぬぬ‥となりつつ、わたしは昔からのファンも若いファンも、同じように銀杏の初めてをまた味わえることが嬉しいんだ!と(苦し紛れに)思っていたが、恋は永遠が発表されて、前2曲もあっさり特別なものに変わってしまった感じだ。チャーミングな(峯田さんを真似るならば、愛ではなく)恋の歌。前だけを向いた毒気のない、ノスタルジーでいっぱいです!ノスタルジーというのはやっぱり心地よいもので、この純度100%のノスタルジーを銀杏BOYZがやることによって、なんだか知らないけど新しい気がしちゃう。川島小鳥さんの写真集を眺めたときのBGMは、恋は永遠がベストだと思います。 

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「あと何回歌えるかなぁ」と始まった、いままできっと1番多く歌ってきたであろう"BABY BABY"。峯田さんがBABY BABYを作って、初めてメンバーに聞かせたとき、元メンバーの村井さんは涙目になって、すごい曲もってきたねーって言ったというエピソードを話してくれました。名作が生まれる瞬間って、どんな気持ちになるんだろうか。BABY BABYのあの4分間は、一生の宝物です。MCで「あと4曲か‥」と漏らしていて、時間の経過にハッとした覚えがあります。あと、本番中いつに間にかステージ上に現れてたブランコは、やっぱりここで使用されました。そして、それ以降また出番はなくなったのです。

 

"新訳 銀河鉄道の夜"は、新訳じゃない方をすっごく聞いてたので、馴染みがイマイチだったのですが、最高だった。社会における、わたしの視点を戻してくれる歌だと思います。続く、光も含めて2曲だけで演劇のようなものを見た気分で、神経がすり減った感覚でした。ただ立ち尽くすしかないという感じで、圧倒されました。正直いうと、わたしはこういう曲になると、集中力を欠いてしまってだいぶここでパワーを使っいました(笑)こういう曲、というと分かりづらいので、噛みしめる系と名付けることにします。

 

やっぱり自分にとって"DOOR"というアルバムは、1番最初に聴いたアルバムなので、初めて銀杏を発見したときのことを思い出して痺れます!"NO FUTURE NO CRY"は悲しいときも、ただぼーっとしているときも、銀杏BOYZが全然必要じゃないときも、ずっと聞き流していた曲の1つです。何年も聞き続けてると、その曲の素晴らしさとかはじめて聞いたときの衝撃を忘れちゃってて、今回、また新しくはじめて聞いたみたいに驚くことができて、やっぱりライブとはいいものですね。お得だ。

 

"僕たちは世界を変えることができない"を歌って、もう本当にボロボロでクタクタになりながらステージを去っていきました。序盤のMCで、ライブをフルマラソンに例えていて、マラソンの走りみたいににに、42.195キロを考えて体力を温存しながら走ることはしない、ずっと全力みたいなことを言っていて(しぬほど雑)、本当に途中から死んじゃうんじゃないかってぐらいクッタクタで、こっちも生半可に見れるライブじゃないって思わされました。半端な観客じゃいられなさ。でも観客側も異常な程の期待を持ち合わせて武道館にきているわけで、峯田さんもそういうの含めてのライブだと思うと、陳腐な言い方だけど、すべてが作用しあって、もちろんこちらが与えてもらってる側なのだけど、みんなが望む空気にみんなが持ってく感じがあって。ライブってライブじゃないと味わえない独特な空気がありますね。

 

アンコールが終わって、全然回復していないボロボロの峯田さんは"人間"を歌ってくれました。なんていい歌なんだ。最低で不謹慎かもしれないけど、頭の中で名もない人のお通夜をやって、なんか終わった後のお寿司が並んでるとこのBGMをこれにするといいんじゃないかっていう想像に勤しんだ。そのわたしが勝手に生み出しておいて、早々に葬式を開かれた名もない人のお通夜の、そのお寿司のところには、頭に浮かぶ限りの知り合いがいっぱいいて、みんなの共通の知り合いがひとり居なくなった世界で、人間を聞くのっていいと思いました。というか、名もない人が人間を選曲したと仮定して、その場で人間を流してくれる人って、自分がいなくなった世界のことをすごく考えていそうで、気持ちいいなって思いました。これを読んでいるみなさんが、不可解な表情を浮かべているような気がするので、そろそろやめにします。そもそもライブ中に考えてんだって話です。

 

その次に"ぽあだむ"やるかなーって話をしていたので、すごく嬉しかったです。少し前の部屋の話が効いてくる。この前の恋とロックの三部作のときに、「BABY BABYみたいな曲を作りたいって思って作った」と言っていたインタビューを読んだのですが、そもそもぽあだむのときも同じことを言っていました。単純明快で、うららかなやつ。やっぱり詩が素晴らしいんだ。もうぽあだむで作ってたんだなぁ。

 

最後は、"もしも君が泣くならば"!やらないのかって思っていたので、すっごく嬉しかったです。なんでこんなに素晴らしいんですか(泣怒照喜驚爆)という感じでした。終わり!

 

全体にいえることなのですが、繋がり合う曲と曲がお互いを高めあってるようなセットリスト。会場では興奮しすぎてそこまで気が回らなかったのですが、帰りの電車でツイッターで検索したセットリストでプレイリストを作って聞いていると、この曲のあとにこれ聞くとめちゃくちゃすばらしいな‥!となる(笑)こんなにライブのセットリストで思い出まるまる大切に保管できることって初めてでした。

それは曲だけでなく、峯田さんのMCも秀逸でした!最初のMCで言ってたり、武道館で配布されたインタビューでは、あんまり事前にすごく考えてるわけではないと言っていたのですが、それが本当ならとっても嬉しいことです。彼が当時作ったときの感情が歌と同じくらいこもった語りは、ファンならずとも心が動かされるであろう、きらめきがつまっていました。

また武道館でやりたい、アメリカでライブしたいと言っていたり、今後の活動についても積極的な風に見て取れて、なにそれ生きてたらいいことある〜って感じでした。

初めて銀杏BOYZを聞いたときの「わたしが聞く音楽って、これだ!」みたいな高揚は、今日まで永遠に続いてて、武道館でまた更新された。そうやって思うことができるものと出会えたことは、なににもかえがたい幸福だと思います。

 

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おやすみBGM*1は、このライブ後、まるまる一週間はナイトライダーから続くセットリストだったのです!

 

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*1:峯田さんがやっていたブログ”がぶがぶDIEアリー”食い入るように読んでたなぁ