夢みる惑星

カルチャーをむさぼりながら空想で生きてる

三島由紀夫『三島由紀夫レター教室』、ジャン=リュック・ゴダール『はなればなれに』

1つの記事にするほどでもないことけど、記したいものがたまっている。以前のことを振り返るのは面倒なので、これからは特筆しても許されそうな1日を過ごせた日には、日記形式で記そうと思う。日記形式なので、敬語はすっ飛ばしていこうと思う。使う神経は限られているので。

 

2017/10/31(火)

数日前から始まっているが、文化祭の準備期間で、登校して1時間弱で帰宅できることとなった。学校を出て駅に戻ると、ルミネの開店を待つ人々が群れをなしていて、いくらなんでも学校終わるの早すぎるな、と笑った。わたしの学校は、文化祭のメインともいえるファッションショーが宣伝に重要な役割を果たしている。本番一週間前から、授業は一旦中止され、全生徒が文化祭の係を担当して、準備する。

この文化祭は、学生たちが主になっていて、先生たちもそれに手を貸しながら作られる。高校生たちはこの文化祭に憧れて入学する。今のわたしの友達もほとんどが、入学前の文化祭のショーについて話せるぐらい効果は絶大。学校の宣伝のために何ヶ月もかけて、夜まで一心不乱に学生は頑張る。パラドックス

だとしても、学生たちはそんなこと気にも留めない。なぜなら、楽しいから。感性に訴えかけることを学んでいる人たちだから、宣伝のためだろうが、学校の名前を利用して、自分の作品を大勢の人に見てもらえる、そのチャンスが与えられていることが、楽しいのです。わたしの周りはみんな、それを楽しんでいて、見ていて気持ちが良いなと思う。

とはいえ、わたしは入学前、そこまで感化されることもなく(笑)、準備期間に1時間で帰れるような係につき、毎年、本番を迎えている。わたしは文化祭でショー以上に、自分の好きなように服を着ている人たちを見て憧れたので、そういう係にずっとついていて、もう、最後の文化祭になる。寒くないといいなあ。

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1時間で終わったのは、いつもだったら嬉しいんだけど夕方にユジク阿佐ヶ谷でゴダールを見るぞ、という計画があったので、ちょっと不都合。家に帰るのも手ではあったのだけど、読みかけの本があったので、喫茶店に入って、三島由紀夫三島由紀夫レター教室』を、人権コードに引っかかりまくる表現に、時代を考慮してグッとこらえて読みきった。

 

三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)

 

三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)

 

 

老若男女5人の人物同士が織りなす、往復書簡の形式を取った本作であるが、レター教室の名の通り、ビジネスじゃない手紙の文例とも謳っている。

正直、三島由紀夫の他作はあまり好みではなかったが、坂元裕二『初恋と不倫』にやられてしまってから、名作とも言われるこれを同じ往復書簡だと知り、読んでみました。

手紙という人が人に当てた文章というのは、会話と違って、相手の反応を見ることないままの一方的なものなので、相手の反応を想定したままに進んでいくので、面白かった。建前というものの丁寧さが興味深かったし、ちょっとの日常会話とのズレのようなものは新鮮に思えたのかもしれない。わたしは往復書簡が好きなのだと思う。読みやすくて、若い人にはいいのでは。しかし、『初恋と不倫』とちがい、登場人物は5人。5人それぞれが5人それぞれに筆をとる。良心の塊のような程でいた人物が、片一方の人には冷たい手紙を出したりするから、この世にはいい人も悪い人も存在しないのだと思った。

30通にも渡る登場人物の手紙は、返事があったりなかったり。人の手紙を人に見せたり、やりたい放題であるし、三島由紀夫が思っていることをそのまま登場人物に言わせてるだけの感じの手紙もあったりで、なんとなく心地よかった。中でも『妊娠を知らせる手紙』→『妊娠を知った男の愛の手紙』では、友人がぽつぽつ結婚しだしてはいるが、妙にリアル感はない今のわたしにとって、とっても救いのあるものに思えた。できちゃった婚という言葉はこの世から消えてほしいと思った。あの言葉が生む、偏見や後ろめたさ、しがらみでしかない。母、父になる喜びというものをあの言葉に抑圧されてはたまらない。お互い片一方ずつの愛を交換し合うのではなく、2人の愛を一緒に注ぐこどもとの未来。かれらが自らで進んでいく断片を受け取れて、妙に幸せに思った。手紙上でのやりとりだけで、存分に未来の希望が味わえてしまった。

特に炎タケルという23歳の理屈っぽい劇団員の青年の手紙は、正直で嘘がなくて、そのままに心が打たれた。きっとわたしは理屈で動いた嘘のない男性への憧れが常にある気がする。現実にいたら、どうなのかわからないけど、作り物で必ずそういう登場人物を心の中で贔屓にしがちだ。いつか、上手に嘘をつく45歳の女性に感情移入することもあるのかもしれない。『処女でないことを打ちあける手紙』や、『英文の手紙を書くコツ』なども面白く読めた。

わたしは本や映画などを自分で読んだ後に、こうやってブログに書いて、下書き保存をした後で、レビューを検索して楽しんでいるのですが、マイ・スイート・小沢健二さんがオススメしている本だという。ラヴが極まった。ちなみに自分で感想を述べてからじゃないと、レビューの色に染まるので、注意です。

しかし、頭のいい夫人が出てくると、勝手に容姿をマツコ・デラックスにしてしまいます。テレビ脳すぎる。完全なる余談だが、わたしの母は休日に撮りためたマツコ・デラックスの出る番組を延々と流しながらアイロンをかけてくれる。

その後、少々喫茶店でボーッとしていたら、隣に、起業などに興味がある女性たちが座っていて、起業の社長に会いまくっている旨の話をしていたのだが、次第にビジネス用語を交えて、恋愛の話をしていて、違う層で生きている人たちすぎて、面白かった。それでも、「彼の本棚を見て、最高だと思って決めた。」と言っているのをきいて、結局、物を介したコミュニケーションというのは、人を熱くさせるんだな、と思った。(emcの100%未来)それに対してのもう1人の女性の返答が「参考にさせてもらいます!」で、なおのこと面白かった。男性社会に挑戦している彼女たちの苦悩の話になった瞬間は、苦しかった。こんなに盗み聞きしてしまって、すみません。このことたちが、プライバシー侵害にならないことを祈る。

 

その後、阿佐ヶ谷ユジクにて、ジャン=リュック・ゴダール『はなればなれに』を観る。

 

はなればなれに [DVD]

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モノクロ映画で全編フランス語。とにかく、とにかくアンナ・カリーナが可愛かった。アンナ・カリーナを大画面で見ることは初めてで、やっぱり小さな液晶で見るより可愛かった。なんかもう、憧れの人に会えた感じだ。全体を通しておふざけ感が常にあった。ネタバレのなるといけないが、音の遊びが楽しかった。60秒の沈黙ははっきり言って最高だと思う。軽い気持ちで観れるし、いちいち構図が永遠におしゃれである。 あのルーヴル美術館でゲリラ撮影された名シーンは、心躍るものがありました。銃に撃たれてもなかなか死なない人や、撃たれたモノマネが現実になる連鎖も、言葉にしがたい気持ち良さがあった。アルチュールという役は完全にアウトだけど、「状況はわかっている。どう演じるかだ。」みたいなセリフ(例に漏れずあいまい)というセリフだけは、ずっと残っている。

 

最近は家で、突然友人から送られてきた、ハライチの岩井のラジオでのフリートーク集というものを聞いているが、あまりにも楽しい。と思っていたら、大好きなブログで同じものを紹介していて、驚いた。2015年の大晦日放送のおぎやはぎの「メガネびいき」で、ゲストでハライチが出演しており、小木と岩井が千葉雄大をかわいいと言い合っていたという記憶がある。そのままハライチはときどき友人の間でホットトピックとなるコンビではあったが(他にはチーモンチョーチュウ三四郎等がいます)、ラジオでもやっぱりとんでもなく面白くて驚いた。1つ目の電車でしぬほど驚く。どんでん返し過ぎて楽しい。もう、ここまで日常を面白く変えてしまえる、岩井さんの目が欲しい。ホラ吹きなところがいい。あと、澤部さんの相槌があれば完璧なので、紹介してくれた友人には、澤部流相槌を習得してもらいたい。なんと3時間もあるので、最近はそれをちょびちょび聞いて作業をしている。

 https://youtu.be/16RDhVHoQk8

 

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